中立の立場って…ありえないかも(汗) [人事労務]
「業務命令ってなに?」というエントリーで、中立の立場と書いちゃいました…
しかしですね、orange-srさんのブログにもお書きですが、
一部引用ここから***
>中立は「中立」という政治性であり
>それを自覚して中立であろうとするならともかく
>使用者と労働者の間で等距離を保とうとするなら
>そんな立場ほど危ういものはないし
>そんな姿勢はどちらからも信頼されるものではない
***引用ここまで
おきらく社労士もそう考えます。おきらく社労士の立ち位置と絡めての一考察であります。
orange-srさんは、おきらく社労士と違って「しゅっ」としてます。おきらく社労士は「べた」でありますよって(笑)
おきらく社労士は、会社側の立場に立って中小企業を応援しております。
原則として労働者側には立ちません。
ヾ( ̄p ̄) ォィォィ どこが中立なの?
使用者と労働者の間で等距離を保つということは…
童話にありましたよね
動物と鳥の間でうろうろしているコウモリのごとく立ち回ることであります。
ただね。どちらの立ち位置(動物or鳥)であっても、それに傾倒することなく、あたまの中では『中立の立場』で是々非々を検討しているのであります。
平たく言えば、詰将棋をしているようなものでしょうか(笑)
「業務命令ってなに?」で書いた例…家人のパート先での人事労務問題で考え方を書きましたが、これが上司vs従業員であれば、完全に中立の立場から指示を出せばよいか判断できます。しかし、これが使用者vs労働者となると図式が変わってきます。
おきらく社労士は会社側に立つと言っても、使用者の方が悪い場合は諾々とやっているのでありません。使用者の意識改革を図りながら、落とし所を模索するのであります。
この「意識改革」を提言できるように、中立の立場で考えるということなのです。
分かりやすい例にして話してみましょう。賃金の未払いで是正勧告が出たとしましょう。
社長は、未払い賃金を支払わないが、労働者に払ったことにしろと命じた後に、是正処理をするとしたらどうなります?
おきらく社労士の思考回路を中継・・・
【現状認識】
→悪いのは社長! しかし、払いたくないと言っている。
→このままいけば、めっちゃやばい(労使間ぐちゃぐちゃ)
⇒結論 最悪の事態が予想される。
【もし労働者側に立ったらどこを攻める】
→監督署に泣きこもうぜ♪ 結果ますます面白いことに…
【会社側に立ってどうするべぇ】
→そんなことになると、監督官憤怒の形相になる
まぁ、ここまではほぼ中立的な立場で考えているのですが、ここから先は、立ち位置によって異なるのであります。つまり、会社側に立つと…
【最悪の事態を阻止せねば…依頼を受けた社労士】
→ここは、社長に頭を下げて貰わないと、ヤバい!
→未払い賃金も払わないと… しかし、払うと経営基盤が傾く
→落とし所をどこへに持っていくか
→これをこのままぶつけると良くない。能がない…
⇒そうだ! あの手で社長を説得しようぜ
⇒さらに、労働者側には、この手で行こうぜ。。。
てなことを考えて、労働者側との交渉に入るのであります。
で…言われることは、毎回同じなんですよね(大爆笑)
労 「せんせ~ 私たち素人ですから、よく分かりませんから
専門家として、法律違反かそうでないのかきっちり教えて下さい!」
( 一一) 知ってるくせに…
お 「違反かそうでないかと問われたら、違反ですがな!←すぐに認めちゃう(笑)
でもね…違反の状態だからこそ、適法状態にするために、今未払い額を
積算して支払って、今後はこういうことがないようにシステムを構築する…
その最中だから、もうちょい待ってね(^^)」
最終決着は、絶対中立になることはありえないのであります。あくまで、会社側の立場から着地点を探る。その上で、いかに有効にその後につなげるかであります。
中立で公正にジャジして欲しいなら裁判官に任せることになりますが…そうなると←こんな顔になりそうです。(笑)
因みに、職業訓練で総務実務関係を担当したら、「総務さんは、労働者でありながら会社側に立つ人間なんですよ。」などとよく言いますが、まぁ労働基準法などをお話していると、バリバリ労働者でありますなぁ(大爆笑)
現状を認識する部分においては、中立の立場に立って考えるのが大前提ですが、落とし所は必ずしも中間点ではないということです。一方に傾倒するとドツボを踏んでしまうのであります。我々のお仕事は、まずは依頼主さん、そして労働者の皆さんに納得してもらって、後々まで機嫌よく労働者さんに働いてもらって、事業収益を上げることであります。労使間がフレンドリーで紛争が起きにくい環境を構築するのが、労務管理でありますよ。
前のエントリーで、助成金について手を染めたくないと書いた理由は、助成金をもらうって事は、会社の解雇権を制限することになるからです。結果、実態としては解雇のところを、自己都合にするために、理不尽なことが起こっていたりするのです。したがって、この会社ならと大丈夫と思える会社でない限り、助成金は勧めないのであります。故にスポットでは助成金は絶対に引き受けないのでありますよ。(フレンドリーなのが一番ですよって♪)
ありゃりゃ…スターウォーズ episodeⅢを見ていたら、
日付変更線が通過してしまいました…(;^_^ A フキフキ
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おきらく社労士もそう考えます。おきらく社労士の立ち位置と絡めての一考察であります。
orange-srさんは、おきらく社労士と違って「しゅっ」としてます。おきらく社労士は「べた」でありますよって(笑)
おきらく社労士は、会社側の立場に立って中小企業を応援しております。
原則として労働者側には立ちません。
ヾ( ̄p ̄) ォィォィ どこが中立なの?
使用者と労働者の間で等距離を保つということは…
童話にありましたよね
動物と鳥の間でうろうろしているコウモリのごとく立ち回ることであります。
ただね。どちらの立ち位置(動物or鳥)であっても、それに傾倒することなく、あたまの中では『中立の立場』で是々非々を検討しているのであります。
平たく言えば、詰将棋をしているようなものでしょうか(笑)
「業務命令ってなに?」で書いた例…家人のパート先での人事労務問題で考え方を書きましたが、これが上司vs従業員であれば、完全に中立の立場から指示を出せばよいか判断できます。しかし、これが使用者vs労働者となると図式が変わってきます。
おきらく社労士は会社側に立つと言っても、使用者の方が悪い場合は諾々とやっているのでありません。使用者の意識改革を図りながら、落とし所を模索するのであります。
この「意識改革」を提言できるように、中立の立場で考えるということなのです。
分かりやすい例にして話してみましょう。賃金の未払いで是正勧告が出たとしましょう。
社長は、未払い賃金を支払わないが、労働者に払ったことにしろと命じた後に、是正処理をするとしたらどうなります?
おきらく社労士の思考回路を中継・・・
【現状認識】
→悪いのは社長! しかし、払いたくないと言っている。
→このままいけば、めっちゃやばい(労使間ぐちゃぐちゃ)
⇒結論 最悪の事態が予想される。
【もし労働者側に立ったらどこを攻める】
→監督署に泣きこもうぜ♪ 結果ますます面白いことに…
【会社側に立ってどうするべぇ】
→そんなことになると、監督官憤怒の形相になる
まぁ、ここまではほぼ中立的な立場で考えているのですが、ここから先は、立ち位置によって異なるのであります。つまり、会社側に立つと…
【最悪の事態を阻止せねば…依頼を受けた社労士】
→ここは、社長に頭を下げて貰わないと、ヤバい!
→未払い賃金も払わないと… しかし、払うと経営基盤が傾く
→落とし所をどこへに持っていくか
→これをこのままぶつけると良くない。能がない…
⇒そうだ! あの手で社長を説得しようぜ
⇒さらに、労働者側には、この手で行こうぜ。。。
てなことを考えて、労働者側との交渉に入るのであります。
で…言われることは、毎回同じなんですよね(大爆笑)
労 「せんせ~ 私たち素人ですから、よく分かりませんから
専門家として、法律違反かそうでないのかきっちり教えて下さい!」
( 一一) 知ってるくせに…
お 「違反かそうでないかと問われたら、違反ですがな!←すぐに認めちゃう(笑)
でもね…違反の状態だからこそ、適法状態にするために、今未払い額を
積算して支払って、今後はこういうことがないようにシステムを構築する…
その最中だから、もうちょい待ってね(^^)」
最終決着は、絶対中立になることはありえないのであります。あくまで、会社側の立場から着地点を探る。その上で、いかに有効にその後につなげるかであります。
中立で公正にジャジして欲しいなら裁判官に任せることになりますが…そうなると←こんな顔になりそうです。(笑)
因みに、職業訓練で総務実務関係を担当したら、「総務さんは、労働者でありながら会社側に立つ人間なんですよ。」などとよく言いますが、まぁ労働基準法などをお話していると、バリバリ労働者でありますなぁ(大爆笑)
現状を認識する部分においては、中立の立場に立って考えるのが大前提ですが、落とし所は必ずしも中間点ではないということです。一方に傾倒するとドツボを踏んでしまうのであります。我々のお仕事は、まずは依頼主さん、そして労働者の皆さんに納得してもらって、後々まで機嫌よく労働者さんに働いてもらって、事業収益を上げることであります。労使間がフレンドリーで紛争が起きにくい環境を構築するのが、労務管理でありますよ。
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2009-02-21 21:23
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