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いまどきの、新入社員(三つ子の魂百までも…かな?) [人事労務]

街には、フレッシャー君たちが溢れかえってます。しかし、オジサン族から見れば理解不能な人種でもありますが、そこを解析してみようかと…

昨日の朝、うちの子から進路について相談があると、夜に個別交渉の通告してきよりました。
お 「では、事業計画を明確にして、お父さんを説得にかかれ!」

本人は、漫画家(アニメーター)の方へ向かいたい意思があるのですが、じゃ、それに対してどのような努力をし、かつ、どのような実績を上げたのか。これが、ものわかりの悪い父親を説得する交渉材料になるのです。


子供は、大学4回生でありまして、就職活動(就職難)、卒論とそれなりにプレッシャーを感じて、現実から逃げたいような気配があります。

子供は、アニメーターの道に進むため、今年1年アルバイトしながら卒業し、卒業後はその方面の専門学校へ行きたい旨、提案してきました。

お 「では、なぜ今頃? 今までにもアルバイトしたらと何度も言ったはずだが」
子 「この道に行きたいねん」
お 「それを、否定するつもりはない、やりたければやればよい」
子 「なんで、就職(二足のわらじ)を言うかな」
お 「今まで、君のしていることを見てきたが、真剣にその道で生きようとする
  悲壮感や決意が見えてこない・・・・・」

     (ヽ ̄□)/≪≪くどくどくど… (・。ヽ) 弾丸のようだ・・・

お 「事業を始めるに当たっては、まず、3年間持ちこたえられるだけの
  ベースを作れ。そして、撤退せざるを得ないときには、そのベースを
  糧に、緊急回避できる。そこを考慮しなければ、お前さんの言っていることは
  絵に描いた餅… あ。!絵師さんを目指してるやったな」
子 「わかりました。この提案については、一旦撤退させます。」
お 「撤回か留保やろ…」

ものわかりの悪い父親を演じましたが、本人が望む道を生かしてやりたいという気持ちはありますが、それだけで、突っ走るリスクを示唆するのが、父(大人)の役目です。(^^ゞ

ここで、従前からコンテストに片っ端から応募する、編集者等からコテンパンに叩きのめされても這い上がる強さがないように見受けられるのであります。端的に言えば、華やかな世界を見て憧れるけど、その裏側には、それを目指している何万人との勝負であるということに、華やかな世界に上り詰めるだけの、努力と強さという「苦労」の部分からは、目をそらす傾向にあります。

総じて言えば、いまどきの20歳代前半の若い衆は、多かれ少なかれこの傾向にあります。
新人社員と言われる人間の傾向を見るには、物心ついた時以後の育った過程を見れば、概ねどうなるかは見えてきます。

新規学卒者の年代は、バブルがはじけた後に育ってきた世代です。どういうことかと言えば、親がリストラや賃金カットされるといったようなことを、見て育った世代ですから、会社に対する忠誠心を求めるには無理があります。
会社のために頑張ってきた人をいともたやすく、人員削減の名の下に切ってしまったのですから、「自分のときもそうなるかもしれない」このような不信感が心の底にあります。若い世代の考え方の根底には、会社に働くのではなく、自分の好きなことをするために働くと考えるべきです。このように考えれば、オタク文化が花開いているというのもわかるでしょう。

来年の大学の新規学卒者(高校の場合は、4年前)からは、「ゆとり教育」で育ってきた人間が社会に出ます。これは、どういうことかというと、円の面積を半径×半径×3で計算するように教えられた世代なのです。@雑記帳で書いたように、製図ではシャフト径を直径表記するので、設計する際に「直径×直径×π / 4」 で計算する方が手勝手がよいのです。ところが、彼らにとっては今まで教えられてきたこととはまったく違う異次元の話のように思ってしまうのです。

こういう新人を会社で扱うのですから、何をすべきかというと、彼らにわかることばで説明をするということが、コミュニケーションのスタートになります。また、彼らははるか年上の人間と話をすることに慣れていないので、このスタンスがキーになります。これを、第一次接近遭遇って呼んでますが(笑)

一応は、ビジネスマナーなどは、マニュアルをとおして学んでいてもあくまでも形式だけのもので、付け焼刃と同じもろさがあります。彼らも人間ですから、心を開いてくれたら、会話も成立し、そこからが本当の新人教育となるのです。

第一次接近遭遇の際に、もう一点留意しておくべき点があります。
彼らが、小学校の頃ポケモンのゲームが流行ってました。ポータブルゲーム機ですが、彼らの遊び方というのは、何人かが集まって遊んでいるように見えても、実体は、個々にゲームをしていて、一緒にいる者同士の会話は、我々世代(お父さん世代)の時の遊びとはまったく異なるのです。

これは、自分の居場所を求めて薄い氷の上を、あっちへ行ったりこっちへ来たりしているだけで、真の友情とは程遠く、傷つくのはいやだからおざなりの会話が成立している世界で育ってきた子供たちであるということを、頭の片隅に置いておくことです。

ならば、パーソナルな部分へずかずかと踏み込むのは得策ではなく、反対に向こうから、なついてくるように仕向ける。仕事を投げたらフォローする。彼らの方から何らかのアクションがあれば、きっちり受けてあげる。これをすることにより、やっと、コミュニケーションを取ることができるようになります。

いまどきの子は、素直すぎるのでちゃんと動きだしたら、きっちり仕事をしてくれますが、そこへ行くまでのお膳立てが大変なのです。[わーい(嬉しい顔)]

会社にとったら、新人教育よりおっさんの意識改革教育の方が先決かもしれませんよ。今後、ゆとり教育世代を相手にしなければならないのですから…(笑)




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コメント 4

平等院@京都

息子さん、就職活動ですか。

我家の金喰い娘の例もありますしなかなか親の希望する道は歩いてくれませんよね。
ま~ぁ、親を説得するか、あきらめさせる(平等院家の例)くらいのエネルギーは欲しいものです。
by 平等院@京都 (2010-04-07 10:17) 

おきらく社労士

平等院様
>ま~ぁ、親を説得するか、あきらめさせる(平等院家の例)くらいのエネルギーは欲しいものです。
言えますなぁ(^^)
下の子供時の高校進学についても、中学生なりにお父さんを説得させるようにしましたが、上もそれにならって、個別交渉中です(爆)
by おきらく社労士 (2010-04-07 10:34) 

あかりん

メールやら携帯やら、私たちのころよりずっと、個別にコミュニケーションがとりやすいツールは発達しているのに、人間関係はより難しくなっているのですね。 (交換日記&お手紙&親が最初に出る電話世代)

やりがいのある仕事しかしたくないという若者が増えているようですが、人の役に立てたり、感謝されるという経験が少ないのでしょうか。

今年はうちも進路選択なんですが・・・(´へ`;)はぁ
by あかりん (2010-04-08 21:59) 

おきらく社労士

あかりんさんへ
傾向としては、「失敗したくない」この意識が先行してますなぁ。
1回ぐらい失敗してもどうってことないのですが…

   でも、大学だけは4年で出てくれないと学費が…(汗)

>やりがいのある仕事しかしたくないという
やりがいの基準がどこにあるのか、見つけにくいのであります。
パーソナル重視ですよって、やりがいは個々で大きく違うのです。

by おきらく社労士 (2010-04-08 22:07) 

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