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第15回紛争解決手続代理業務試験第1問の構成について [特定社労士]

特定社労士受験対策セミナーでお話していたのですが…

第1問は、個々の問題ではなく、すべてが一連ストーリーのドラマとして
考えるのが捉えやすいのではないかな?

  そこで、受験される方は脚本家になっていただく試験かも[わーい(嬉しい顔)]


小問(1)は、求めるあっせんの内容です。
ここは、定型文で書けるはずなのですが、

昨年からですが、グループ検討課題の11ページの最後に
予備的に請求する」との記述がありました。

グループ検討の10~11ページの事件では、
不正受給等があり懲戒解雇され、退職金が不支給となった事件で

懲戒解雇無効のあっせんを求め、
仮に解雇が有効であったとしても、退職金の不支給は
違法であるから、退職金の支払いを予備的に請求するものでした。

で…15回試験では、Xの言い分の中に、
「来年3月まで働けるはずです」ということから、解雇は有効であったとしても、
民法628条ただし書により遺失する損害賠償請求を、なお書で予備的に記述しました。

15回試験小問(1)の記述です。

XはY社に対し、
① 雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認
② 令和元年10月1日以後、毎月20日限り、支払済みを除き、金22万円の支払い
を求める。
なお、雇用の継続が認められない場合であっても、少なくとも令和2年3月末日までの雇用関係は認められるので、民法第628条の規定により当該期間の賃金相当額の支払いを予備的に求める


これは、解雇が有効だったとしても、契約の残余の期間の
賃金請求権は失わないという意味からの請求です。
ここの意味は、宿題の10ページか11ページを読むとわかるはずです。


小問(2)(3)は、解雇が有効である、あるいは無効であるという事実を
当事者の言い分からピックアップします。


小問(2)(3)で上げた事実から、小問(4)でY社が行った原処分が
有効か無効なのか判断することになります。

多分、整理解雇は一応有効であるとしても、
有期雇用契約期間途中の解雇ですから、
Xの代理人が、今回の解雇が
使用者の特別のやむを得ない事由には該当しないことを説明できれば、
本件解雇無効になります。


そして、小問(5)は、代理するということですから、
その効果は直接Xに及ぶことにりますから
小問(1)で求めた内容以外の方法で解決するなら、Xの同意が必要になります。

これを、前提に…

解雇が無効だとしても、Y社は、インタビューされたことがSNSで拡散されたら
塾の存亡の危機ですから、原状回復は絶対に拒むと思われます。(これがY社の事情)

Xは、来年3月末まで働きたい(その権利はあるはず)と言っています。
もし、来年3月(解雇から6か月分)まで給与が支給されたら、
円満に可決できる可能性があります(金銭解決もあり得る)。

これが、和解できる条件だと思います。⇔小問(5)の解答

一方、ここで、民法628条のただし書を根拠で金銭解決を求めるので、
小問(1)でなお書がなければ…

Xは復職したいということだけですから。
→ 地位確認を求めただけなら、Xの求めている内容と異なるので、
  金銭解決(残余期間の賃金の請求に向けて、Xを説得する必要があります。
  そして、Xが同意すれば、その内容でY社に和解交渉を進めることになります。


最初に、民法628条ただし書の存在を知っていれば、最初の請求の際に、
方針を説明してその時点でXも納得の上でなお書を付け加えた請求をしていれば、
Xの同意や説得することなく、Y社の交渉することができます。

→ 小問(5)の解答する際に、この点に気が付いて、
  小問(1)に戻って、なお書を付け加えても、試験的にはよいわけです。

※ 民法628条と労働契約法17条は同義です。
  ただし、損害賠償を前提にしたため、民法628条で説明しています。



ここで、聡明な皆様は、もう気がついたでしょう。
小問(1)~(5)は一連のシナリオの上で走っていることに(^_-)-☆

あくまでも試験ですから、そこをよく考えて解答してください。
直接的な書き方はしていませんが、よく読むと問題文に
解決に向けて落としどころがさりげなく書かれていることが多いので
注意して読む癖をつけるといいかもしれません。



◎ 倫理について
最初の依頼者の方が、「紛争解決手続で解決する方針を固めた」という
内容があると、それ以後は受任前の紛争解決手続代理業務になってしまっている
という点に注意してください。

問題文で、その点を記述されているか否か、よく読み込みましょう[わーい(嬉しい顔)]





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