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障害年金の現場。精神疾患について… [年金]

障害基礎年金の受給についてのお話であります。障害の年金に関しては、一発勝負で受給権を勝ち取らないと審査請求に持ち込むと、かなり難しいこともあり、確実に受給権が取れるもの以外は、それを専門にしている社労士さんに丸投げしているのであります。

ところが…今回は、依頼者から丸投げ提案を忌避されて、おきらく社労士が受任することになりました。

このエントリーについては、某所で、「精神障害を持つ人の社会復帰」についてコメントしたことに端を発してちと書いてみたくなったのであります。
おきらく社労士のコメントは、「精神疾患については、周りの人間との人間関係がぎくしゃくするという事実があります。これは、周りの人間の当該病気に関する認知度が低く、偏見が満ち溢れているからで…」このようなことを書いたのであります。本人が病識を持って、薬をきっちり飲めば、確実に普通の生活をおくることができるのでありますが…( 一一)


本日のエントリーは、高度のプライバシーにかかわる内容ですので、守秘義務により、一般論で書いております。また、精神疾患はその症状が多岐にわたりますので、おきらく社労士が関与したほんの少数の事案から、医療の現場を傍観したことを、書いております。現実には当てはまらない例の方が多いので、参考程度に読んでください。なお、このエントリーを読まれて、これを参考に動かれたとしても、実効性については保証の限りではありませんので、その点はご留意ください。

元々、おきらく社労士としては、精神疾患系の病気をおもちの方の障害者手帳や障害年金の受給権の取得には、消極的なところがあります。一時的な療養で生活に支障なく過ごせるのであれば、そのようなものが無い方が、当人さんのためになるのではないかと考えるからであります。
   後々、引っ張らないように…♪

というのも、先に書いた、「偏見」の部分です。元々、日本の「おらが村的社会」の因習では、人と違うことを排除しようとするところに問題があり、障害者に対しても偏見がありました。今は、障害者も表に出始めて、脆弱ではありますが、社会的認知がされつつあります。ところが、精神疾患による障害の場合は、事件が起こると、弁護士さんが「心神耗弱状態」を理由に無罪を求めるという図式とも相まって、なかなか認知してもらえないのであります。事件を起こすような、人ってほんの一握りであります。お話していると、楽しい方も多く、もう少し寛容な態度で接してほしいなぁ。[わーい(嬉しい顔)]

当該精神疾患を大雑把に分けると、うつ病系と統合失調症系の2種類がメジャーであります。同じ症状、例えばお風呂に入れないという事例があった場合に、傷病名によって出発点が異なります。
あくまでも一例ですが、うつ病であれば、心に重しが乗っている状態で、身体を動かすにも辛い状況だから、お風呂にも入れない。一方、統合失調症の場合は、脳内の情報が暴走した結果、妄想による恐怖感(この事例は数ある中の一つです)というのが先だっているのであります。さらに、統合失調症の場合は、妄想による恐怖感を、合理的理由をつけて心理的負荷を軽減しようとする傾向がありますから、個々のことには、合理的なことを言っていても、全体的に付き合わせてみると、穴だらけの主張・行動であることが多いのであります。

今回、障害年金の受給について依頼があり、先日、本人さんとご家族さんが受診する際に同席させていただいたのであります。

担当医さんは、凄いわw![がく~(落胆した顔)]
ふにゃふにゃ言いながら、療養に関する点は、患者さんが完全に理解しているか否かは別として、全部認めさせちゃうw!(驚)
別件で同席した時の、別の担当医さんは、毅然と高圧的でねじ伏せるような言い方と、褒めるという「飴と鞭」の世界でしたし…[がく~(落胆した顔)]
   個性がでますなぁ…

餅は餅屋でありますが、健常な家族の報告であっても、事実は現認しても鵜呑みにせず、取捨選択して総合判断をする点が素晴らしいのであります。そこにいる看護師さんも同様であります。(労務管理でも同じことが言えるのでありますが…「毅然と、かつ、ぶれない」) 通達にあったんやけど、「産業医も主治医も精神科医であって、判断が分かれれば、精神疾患の場合には、主治の医師の判断が優先される」というのを、目の当たりにしたのであります。

受任した内容では、担当医さんに症状固定化した後の国民年金の障害等級2級に該当する程度の症状がある否か、もしあるのであれば「事後重症」であるので、さかのぼれるところまでさかのぼって、初診日を確定させないといけない。今回の場合は、途中で医療情報を貰っている医師がいるようなので、ちと助かるかも…それにしても、数か所の病院を行脚しなければならず…[もうやだ~(悲しい顔)]
   病院をころころ変わられると、追跡が大変なのであります。

おきらく社労士の数少ない経験から言わせてもらうと…

精神疾患の場合は、周りの人間の、当該患者に対するフォローが重要なのであります。主治の医師と連携をとりつつ、意思疎通ができるだけ早くできるようになることを目指す必要があります。

①おかしいなぁと思ったら、直ちに精神科を受診することです。早ければ、早いほどよいです。病識を持って自分に偽らないことが、薬を飲む最も有効な手立てです。
   統合失調症の場合は、病識のない例が多いのでありますが…[ふらふら]

②業務上の事由に起因するのであれば、会社はその家族に対しても支援をすることです。家族は孤軍奮闘しているのですから…

③行政は、色々な支援をしています。ただし、本人が望まない限り有効に活用できません。

色々あるのですが、現実は現実として受け入れなければ、本人さんも家族もしんどいだけで、症状を悪化させるだけになってしまうのです。


おきらく社労士は、粛々と準備を整えるだけなのですが…
書きたいことが書けないので、支離滅裂なエントリーになってしまったなぁ(;一_一)





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